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よもやま話(ブログ)

2025年2月5日

【豊島通信】 ~不定期連載 その8~

※豊島の治療院と大久保の蓬治療所を行き来する
村松さんからのブログをお届けします。

朝9時、高松空港の気温は1℃。
瀬戸内海の冬の寒さを1年ぶりに思い出しました。
オフシーズンのため豊島行きの船の便も減り、
今回は小豆島へフェリー渡り、そこから船を乗り継いで14時に豊島到着。

年末年始はインフルエンザやコロナ、
長引く風邪の話をあちらこちらで聞きましたが
豊島も同様でした。

風邪の治りかけの友人が数人いたので、
鍼灸院の落ち着いたある日、参鶏湯を振る舞おうと、
この時ばかりは島外へ。
(私は短い滞在中、滅多に島外へはでません)
船に乗って片道40分の岡山側の港へ買出し。
港の近くには島のみんなから信頼の厚い美味しい
お肉屋さんがあります。
新鮮な鶏を買ってたっぷりの参鶏湯を作り
その夜は友人を呼んで一緒に夕ごはん。
鶏肉とゴボウ、蓮根、長芋など根菜類、
生姜をたっぷり入れて鍋をぐつぐつ、
その湯気を浴びているだけで元気になる気がしてきます。
翌日、今度はその友人から元気になったから焚き火をしようと誘われ、
夕方焚き火をしながら焼き芋をホクホク食べて。
翌々日にはその残りの焼き芋を鍼灸院のストーブで暖めておいて
患者さんにお昼ごはんにどうぞ、と渡したら
今度は畑の白菜、大根、人参のお返し。
参鶏湯を差し入れた別の友人からは自然卵のお返し。
滋味あふれる美味しい冬の卵、
それならばと近所の友人に声をかけて、
その翌日、大寒なのに陽射の暖かいその日は
庭にテーブルを運んでスクランブルエッグと
友人の焼いたパンと畑の野菜でお昼ごはん。

豊島の暮しは食べることのリレーの様です。
何を食べるとか、誰と食べるとか、会話の内容や見える景色、
それら全てで私たちが作られるのです。

昨シーズンの自然農の田んぼは獣害に遭いで散々でしたが
田んぼの畔で育てた大豆は例年にないほど豊作でした。
枝豆でも美味しくぱくぱく食べて、
残しておいた大豆を11月に収穫。
乾燥させておいた大豆の鞘剥きをしようと友人宅に集合。
3人であっという間に作業は終わり大豆が3キロ弱収穫できました。
みんなで山分け。
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友人は今年も島のおかあさんと麹たっぷりの
甘い白味噌を作るとのこと、
郷土料理の豆々しい真っ白な呉汁には欠かせない白味噌です。

予期せず二拠点生活になった私の暮しは6年目を迎えます。
こうして行来する生活がそれぞれの場所で暮らす人達の生活を
より良いものにできるようにと願う春の初めです。
いつも支えてくれている多くの方々に感謝を込めて。

村松

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