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よもやま話(ブログ)

2022年5月25日

京都日記VOL.10

<新たな発見>

かれこれ6年ほど京都に住み、ウロウロしつつ、
京都の四季を楽しんでいる、私、光本ですが…
お気に入りスポットなどが固定されている中で、
最近新たな発見をしたのでご紹介します。

去年も新緑の京都(東福寺の青紅葉)をご紹介しましたが、
今回は、「無鄰菴(むりんあん)」です!

京都の方にとっては有名なのでしょうか…
私は初めて聞いた場所でした。笑

新緑のこの季節、なんかゆっくりとぼーっと過ごせるところはないかなぁ、
と、探していたところヒットしました(o^^o)

地下鉄の蹴上駅からトコトコ歩き、
紅葉でも有名な南禅寺を通り過ぎ、小径に入ります。
趣のある入口を発見。
うん、うん、いい感じd( ̄  ̄)
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受付を済ませ、待ちます。
コロナの影響で入場制限をしており、時間帯で入れる人数が決まっているようです。

入場すると母家の方で無料の案内があるとのこと。
まったく下調べなく来てしまった私としてはありがたい(^^)

以下、ほぼそこで聞いたお話・・・笑笑

無鄰菴とは、隣の無い菴という意味で、
明治・大正時代の政治家 山縣有朋の別荘として作られました。

この山縣さん、びっくりするほど無知な私は名前すら知らなかったのですが、
2度も内閣総理大臣を務めた方で、東京の椿山荘を住居とされていたそうです。

そして、この無鄰菴の作庭を行ったのが、庭師 七代目小川治兵衛さんです。
通称 植治と呼ばれるこの方は、近代日本庭園の先駆者とされる作庭家と言われ、
京都を中心に数々の庭を作り、国の名勝とされているものも多くあります。

その名勝の一つが、ここ無鄰菴。

山縣さんが、作庭の際に植治さんに出した条件は3つあったそうです。

その1:東山が主役であること。
庭園の構成に、背景景観を取り入れる借景という技法がありますが、
山縣さんは借景というよりは、むしろ主山として、東山を主役として
作庭するように、とお願いしたそうです。

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その2:水の流れがあること
無鄰菴には琵琶湖疏水から水を引いています。母家から一番離れたところに滝があり、そこから高低差などを使い、庭園全体に水の流れが生まれています。
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その3:芝の庭であること
苔の美しさが、京都の庭園の美しさと言われいたそうですが、山縣さんは芝が好きだったそうです。
しかし、時が経つと、どうしても日当たりや湿度の問題により庭には苔が…
すると、山縣さんはその苔を見て、「苔も良いものだ。」と言い、
それ以降、50種類以上の苔が庭園に美しさを加えているようです。

さて、いよいよお散歩です。
おぉ、たしかに東山が主役だ!
苔もきれいだ!

多くの庭園にある飛び石。
大きくて丸くて平らな安定する石からは庭園のよい景色が見渡せるように作っているらしい。
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やっぱり知識があった方がより一層楽しめるなぁーと感じました。

また、無鄰菴には、母家、茶室、そして洋館があり、
この洋館では、日露戦争前の外交方針が話し合われた「無鄰菴会議」が行われたそうです。
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お庭をゆっくりとお散歩した後は、
やはりお茶ですね!笑

ここでは庭園を眺めながら、飲み物、お菓子がいただけます。
色々な種類のものから選べますが、
温かい抹茶とどら焼きセットにしました。
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ゆったり、のんびり。

ずずーっとお抹茶を飲み、
程よい甘さのどら焼きをいただき、
再び、お抹茶。
そして、深呼吸。

ふぅーーー。

幸せだ。笑

ソフトボールのチームトレーナーをしている私ですが、
ただいまリーグ戦の真っ只中。
毎週末遠征に行き、試合をし、帰ってきて、
また遠征へ行く、という生活を繰り返しているため、
静かな空間で、ぼーっと一息つくこともやっぱり大事だなーとすごく実感しました。

人によって程度は違うかもしれませんが、
一旦止まらなければ、次に進めない。
静がなければ動もない。
特に私はそういうタイプのようです。笑

しっかりと切り替え、リフレッシュが大事だと改めて気がついた良い休日となりました。
そんなこんなで、今回は無鄰菴をご紹介させていただきました。

また不定期開催の京都日記をお楽しみにー(^^)/~~~

(光)

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