2022年1月26日
【豊島通信】~不定期連載 その5~
冬の豊島は久しぶりです。
ピースボートの仕事をしていた時は避寒とばかりに
冬の南半球クルーズに積極的に乗船していました。
『瀬戸内海は暖かいでしょう?』と聞かれると、
冬期は島を離れる移住者もいるくらい、
風が強いと海は白波が立ち船が欠航するくらい、
東京の方がよっぽど暖かいと力説してしまうくらい、
島の冬は寒いのです。
朝は霜が降りる日も。。。
そんな寒い1月のお楽しみは、
香川名物、あんもち雑煮。
豊島ではスタンダートではないようですが、
友人が作ってくれました。
いりこで出汁を取った白味噌仕立てのお汁の中に、あんこの入ったまあるいお餅。
人参と大根と菜の花。さわやかにあおさがたっぷり乗っています。
甘いあんもちと白味噌のお汁粉、心身が暖まります。
日を変えて友人の家に集まり、
またお餅を食べます。
ストーブの上で餅を焼き、
豚汁に入れたり、
豆餅は友人の勧めに従いオリーブオイル+塩で。
ちょうど滞在中に豊島と小豆島、岡山の宇野を往き来する船が新しくなり、
その就航記念に島民全員にお饅頭とお餅が配られました。
そんなこんなで1月の豊島の主食はお餅でした。
お腹がお餅で満たされていると寒さを感じないような気さえします。
お家に餅つき器を見つけたので、春になったら蓬餅を作りたいと思っています。
冬は暖かくなった季節を想像し、その準備で暮らすくらいがちょうど良いペースです。
治療院に飾った臘梅の蕾が少しずつ開いていくことが私の心を日々暖めてくれていました。
2月はこの倍寒いそうです。
村松直子