2018年1月31日
【96回クルーズ】ピースボート便りVol.2
オセアニアクルーズ、3つ目の寄港地はインドネシアバリ島でした。
オーシャンドリーム号にはインドネシア出身の船員(クルー)が
全体の半分くらい働いています。
バリ島寄港の前夜にはインドネシアクルーによる40名による
バリの伝統舞踊『ケチャ』が披露されました。
普段は制服を着てホテルサービスや厨房で働く彼らが
魅せるバリ舞踊ができることに毎回感心します。
それに比べると日本人にとっての伝統文化は
日常生活から離れたところまで行ってしまったように感じるのです。
アママの窓からのバリ島ベノア港への入港の様子。
近くに街が迫ってきて、青い海にオレンジ色の屋根が映えます。
さて、バリではタクシーの運転手さんに勧められるままに色々回りました。
半ば強引に連れていかれたコピルアックが飲めるカフェ。
コピルアックはジャコウネコという動物が食べた珈琲の実が、
消化され糞として出て来た熟成された珈琲豆から作られる珈琲で高級な珈琲です。
一通り見学して珈琲を注文。
(「コピ」とは、コーヒーを表わすインドネシア語、「ルアク」はマレージャコウネコの現地の呼び名
日本ではルアックコーヒーと呼ばれることが多いそうです )
(ジャコウネコの糞)
(左:糞から出てきたコーヒー豆 右:普通のコーヒー豆)
珈琲と一緒にフリーで沢山のハーブティーが出てきました。
肝臓の機能を高めるもの、心臓を丈夫にするもの、癌を予防するもの、、、
基本的にお砂糖が入っていて甘いのですが、
身近な食べ物で体の健康を維持するという考え方は興味深いです。
もっと興味深かったもの。
飲食店やお土産屋さん、色んな所にお供えを見かけました。
1日3回神様にお供えをするのだと教えてくれました。
ここはカフェなので小さなコーヒ。
お花、お米、お菓子、タバコ、おままごとのセット用に
きれいに手作りされています。
こうやって心を込めて神様にお供え物をする時間を、というのは
生活の中でとても尊い時間に感じます。
バリを出港して南へ、オーストラリアの南西フリーマントル港を目指します。
海の色はますます明るい青に、太陽の日差しはどんどん熱くなります。
南下に伴い波がうねり船はまた揺れ始めました。今回のクルーズはよく揺れます。
細かい波しぶきで手すりやデッキはぬるぬるに、
外にいる少しの間に身体がしょっぱくなります。
雲のない夜空には天の川、夜明けには南十字星が美しいそうです。
船はまもなくオーストラリアに入港します。
アママ 村松
オマケ
♥ジャコウネコ♥