<出会い編1>
今回、私はピースボートに仕事で初乗船するスタッフ
二名のサポートとして乗船しました。
ピースボートでの仕事というのは
蓬治療所の分室、船内治療室アママの運営と
船内カルチャースクール太極拳の講師です。
太極拳はいきなり数10名から多い時は100名以上の
お客様の前で説明をしながら太極拳をするため、
慣れないことで緊張もしますし、2週間ほど一緒にいるため
二人にはどんな風にやっているのか見てもらうようにしました。
(ショートクルーズは約3週間ですが私は1週間早く下船しました)
アイリスさんと柳田君は船の出航2日前に乗船し、
その直前まで乗船していたアママスタッフから
レジの使い方や物の場所などを引継ぎしてもらい、
私は8月4日の出港日にお客様と同じタイミングでの乗船です。

他のスタッフがいない状態で蓬治療所を2週間近く空けることは
滅多にないため、乗船前日まで、いない間の事務的なことをあれこれ、
暑中見舞いで患者さんに不在をお知らせしたり、
バタバタと過ごしていたのでした。
そして先に乗った二人からは足りなそうな備品の連絡もきて、
朝早くから重~い!?荷物を持って大阪行きの新幹線に乗ったのでした(^_^;)
船に乗るのは3年ぶりだったでしょうか。
久しぶりの揺れる船で眠ったせいか?、疲労困憊状態で乗船したせいか!?
3日目の朝から首の寝違いを起こし、首自体は動かせるのですが、
側頭部にガンガン痛みが響きます。
揺れる船で目覚めると頭が動いただけで痛くて眠れません。
私は船酔いはなかったのですが、広島から鹿児島に向かう船が
揺れたため、アイリスさん、柳田君は船酔いの洗礼を受けていました。
お互いに治療をしあったり、自分でも鍼や置き鍼などもしましたが
良い機会だから降りた港で良い先生がいたら治療してもらおうと考えました。
全国に治療家の知り合いがいる鍼灸同級生のWさんに
「鹿児島・長崎で良い先生知らない~?」と
朝一でメールしたところ、
そこは打てば響く同級生(*^^)v
鹿児島に勉強会でも教わっている面白い先生がいる!
とのことで、早速電話してお昼過ぎに予約を取りました。
鹿児島は初めていきましたが、船から街まで行くには
最寄の市電停留所まで20分くらい歩いて、そこから市電に乗ります。
歩いている途中で見た桜島↓


鹿児島に寄港したのは8月8日ですから炎天下の中、
歩くだけで暑くて汗が吹き出します。
柳田君は別行動で、一緒に街に出たアイリスさん、
船のスタッフの子と商店街を歩きます。

途中さつま揚げを食べたり、黒豚のお店でランチをして
二人と別れたら時間短縮のためにタクシーで予約した
谷山診整院に向かいます。
場所が近づくにつれてタクシーの運転手さんも本社(?)に
細かい場所の説明を無線で聞くのですが、
「あのぉ~ガソリンスタンドが出てきたら曲がってぇ・・」
というような調子の返答で
運転手さんも「○○通りまでは出ていいの?」
問合わせ先の人「それは○○でぇ・・・」
運転手さん
「このタクシーの場所も全部向こうはわかってるのになんて説明だ!
何言ってるんだかぜんぜんわからない!」
と無線で確認するたびに何度も憤慨しています(笑)
申し訳ないながらもそのやりとりがギャグ漫画のように
面白くて首が痛いながらも元気が出ました。
そして看板は出ていたものの、治療室というよりは普通のお宅だった谷山診整院。
玄関を入ってすぐの部屋に通され、枕が1つ置いてあります。
隣の部屋では奥様が新聞を読んでいます。
嬉しかったのは猫を10匹飼っているとのことで
次々猫たちが現れます。
座位で首の状態をチェックした後、枕に寝て~と言われて
治療が始まると、寝ている私の腕に猫がスリスリしてきたりします。
「グレー」と呼ばれるロシアンブルーのような色の猫が腕に
スリスリしてくるので、そのたびに先生と、
隣の部屋で新聞を読んでいる奥様が
「グレー!だめよ」「グレー!」「グレーっ!!」と
何度も呼ぶのでそれもだんだん面白くなってきました。
私も置いてきたナナチャンに会いたくなりました。
船の中とは別世界の初めてきたお宅で今、私はなにをやっているんだろう・・・。
味わったことのない新鮮な気持ちです。
可愛かったグレーの写真は撮れずでしたが、10匹中5匹と会えました。
写真は2匹だけ。。


先生は私が鍼灸師と言ったので治療に関していろいろ説明を
しながら行なってくれます。
勉強会に来たわけではないのにお得感も満載で猫の話も楽しい(笑)
治療が終わって首も軽くなり、奥様からはお茶とお菓子をいただきました。
谷山先生「鹿児島のラーメン食べた?」
私「お昼は黒豚のしゃぶしゃぶランチを食べました」
谷山先生「鹿児島のラーメンも美味しいんだよ」
谷山先生「船まで車で送って行ってあげるからラーメンも食べよう」
私「えー!?(そんなことまでしていただいて申し訳ないやらありがたいやら)」
送っていただく道中、先生の治療家になるまでの歴史や
元ラーメン屋さんだったとの話・・・などを聞いて
「ラーメン屋十八番」さんでラーメンを一緒に食べて
船まで送っていただきました。

とんこつラーメンですが、博多ラーメンと違って
麺が細くありません。オススメ通り美味しかったです。
そして港へ。
先生も大型客船が着く港までは来たことがなかったとのことで、
船を外からじっくり見学して桜島をバックに二人で写真をパチリと。

鹿児島でコアな思い出ができました。
振り返ると短いながらも思い出がいっぱい(^o^)
続きはまた~。
大沢もえ