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よもやま話(ブログ)

2023年11月1日

【太極拳技解説】カタカムナについて

 蓬「ミ」塾の名称、「ミ」は、「カタカムナ」の「ウタヒ」からの
発想です。では、その「カタカムナ」とは何なのか、このブログをお借りして
少しづつ述べていきたいと思います。
 「ミ」塾の「ミ」の意味は、身体の身(ミ)、つまり、ミノコナシ(身熟)を
はかる場。また、未熟のミは、成就、完熟のために明日(ミライ)を目指して
心身を培う場。そして、そのことを師と友と自分との三(ミ)つ巴で稽古する場などなどの
意味を含んでの「ミ」です。
 「ミ」を漢字で表現すれば、三、身、実、未、見、観や、満ちる、充ちる、
道、路、途のミチなどがあります。このように日本語の一字一字には重の意味がことが
わかります。
 日本語を51音(ワ行のイ・ウ・エを含む)から、母音の五つと、
子音カ行、サ行、ナ行、ハ行、マ行、ヤ行、ラ行に、ワ、ヲ、ンで48文字となりますね。
「ワ」イウエヲの≪イウエ≫は同音で、ヤ行を≪ヤユヨ≫の三文字にして、
「ワ」行に、≪イウ≫を≪ヰ・ヱ≫とするか、ヤ行で、ヤ(ヰ)ユ(ヱ)ヨとするか、
どちらとも決まっていないようです。
ただ、現在の言葉では「ヰ」、「ヱ」も使われていないので、
平成生まれの人にはわからない文字となっているでしょうね。
 48文字といえば「いろは歌」があります。これは平安時代に創られたといわれています。
『金光明最勝王経音義』(承暦三年・1079年書写)に次の言葉が記されています
 
 以呂波耳本反止 千利奴流乎和加 与多連曾津祢 那良牟有爲能 
於久耶万計不己衣天 阿佐伎喩女美之 惠比毛世須 
これは
「色は匂へど散りぬる 我が世誰ぞ 常ならむ 
有為の奥山 今日越えて 浅き夢見じ 酔ひもせず」

の歌を48文字を全部読み込んで、子どもに言葉を理解させるために
創られたと言われています。
日本語には言葉の読み込みや、上から読んでも下から読んでも同じ言葉となる、
タケヤブタケタ、磨かぬ鏡などの「回文」や、二重の意味が取れる
絵画でのだまし絵のような文章語句の「掛詞」があります。
たとえば、素性法師(生没年不詳・百人一首12番が有名)の短歌

   秋(飽き)風に 山の木の葉の 移ろえば
     人の心も いかがとぞ思ふ

 これは、秋と飽きの掛詞で、季節の終わりの意味も込められていると思います。
落語はこの掛詞を使って、語りの最後の落ち、下げが重要な役割を果たし、語りの余韻を
醸し出しています。その落ちに「地口落ち」というのがあります。
悪く言えば「親父ギャグ」で、駄洒落で締めくくる作品があります。
『崇徳院』という落語は地口落ちですね。
 
小倉百人一首、77番目の和歌が題材で、さる商家の若旦那とお嬢さんとの恋物語の
一席です。
これは「瀬をはやみ 岩にせかかる 滝川の」と書いた短冊を残していった
お譲さんに一目ぼれして、病気になってしまった若旦那。
そして、大旦那の意を受けて、その病気回復のために
街中を探して歩く奉公人同士のエピソードです。

 「割れても末に 逢わんとぞ思ふ」をもじり、
 「割れても末に 買わんとぞ思う」で下げて、
お後がよろしいようで、となりますね。

 日本語の一語一語が持つ多重性、多様性が様々な言葉あそびを生んできました。
このことによって、芸能、短歌、俳句、川柳、都都や落語、浪曲、義太夫などを
盛んにしている基盤となっている訳です。そしてそれは、単に言葉だけの問題ではなく、
日本人の文化、世界に類のない精神文化をも支えていると考えます。しかしながら、
その日本語はいつ、だれによって生み出されたものかは、はっきりとしていません。
 ここに、「カタカムナ」文献が1970年代から公開され、『古事記』『日本書紀』や、
『萬葉集』よりももっと古い言葉が存在していたことが判ってきています。
先の「いろは歌」のように、48文字をすべて読み込んだ文章を紹介いたします。

 「雨土星空山川(カハ)峯谷雲霧室苔上(ウヘ)末(スヱ)硫黄(ユワ)猿
おふせよ(生育せよ)榎の枝を慣れヰて」

これも平安時代の作と言われていますが、それよりもさらにさらに昔、万年を遡る
上古代に創られた言葉が「カタカムナ」文字と言われています。
それは図象文字といわれ、○と十字とで組み合わされています。
その48文字は次のように記述されています。

  ヒフミヨイ マワリテ メグル ムナヤコト
  アウノスヘシレ カタチサキ ソレニモロケセ
  ユヱヌヲオ ハエツヰネホン 
  カタカムナ

さて、紙数が尽きましたので詳しい紹介は次の機会とさせていただきます。

katakamuna5

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